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アルコール禁断症状(離脱症状)

 アルコールの禁断症状は早期離脱症状と後期離脱症状の2つに分かれます。  

早期離脱症状

 早期離脱症状は飲酒をやめて48時間以内に出現します。症状としては、動悸や頻脈、大量発汗、吐き気、食欲不振、不安感、焦燥感。さらにはアルコール幻覚症やアルコールてんかんなども見られます。
アルコール幻覚症
禁酒後48時間以内に起こり、意識がはっきりしているにもかかわらず、実際には存在しないはずの「自分を呼ぶ声」や「自分について批評する人々の声」などが聴こえてきたり(幻聴)、またその声のために、「自分が殺される」とか「自分は狙われている」などと実際にはあり得ないことを確信したり(被害妄想、追跡妄想)します。さらにその不安や恐怖のあまり、激しい自傷行為や他害行為などの問題行動を引き起こすこともあります。アルコール幻覚症は急激に発症し、大部分は数日から数週以内に消失します。しかしながら、慢性的に続くこともあります。
アルコールてんかん
禁酒後48時間以内に起こり、全般性強直間代発作(大発作)といわれるもので、意識消失とともに全身筋肉の強直性、次いで間代性けいれんをきたし1~2分で終了します。その後、数分で全身の筋弛緩と昏睡から徐々に回復します。

後期離脱症状

 最終飲酒から48~96時間で始まり、2~3日続きます。主たる症状は振戦せん妄です。
振戦せん妄
 頻脈や発熱、発汗などの著明な自律神経機能亢進、全身性の粗大な振戦、意識変容、精神運動興奮、失見当識、幻覚などが挙げられます。幻覚のなかでは、幻視が多く、実際には存在しないはずの小動物や虫、小人が多数見えてきたり、それらが身体の上に這い上がってくるように感じたりします。また、壁のしみが人の顔に見えるなどの錯視や、作業せん妄(例えば、大工がくぎを金づちで打つ動作といった、職業上・生活上行っている行為を意識障害下に再現すること)が出現することもあります。

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