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入浴介護と血圧

 介護施設で勤務を始めたばかりの頃、入浴介助の前には必ず血圧等を測るのですがどれくらいなら入浴可能でどれくらいなら上司や看護師の指示をあおげばいいのか分かりませんでした。
入浴介護は一歩間違えば死に直結する介護であり責任の重い仕事でもあります。そこで入浴を行なう前の、どれくらいの血圧なら入浴介助を行なってもよいのか考えてみました。

どれくらいが高血圧?

 入浴介護に入る前にまずは、血圧について話していきたいと思います。
現在、血圧にはこのようにしっかりと高血圧の分類があります。
至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 <130 かつ <85
正常高値血圧 130-139 または 85-89
I度高血圧 140-159 または 90-99
II度高血圧 160-179 または 100-109
III度高血圧 ≧180 または ≧110
 つまり最高血圧140以上または最低血圧90以上になれば高血圧となるようです。

血圧の日内変動

 一度血圧を測定した後に、「少し高めだからまた後で測定しよう。」と指示を受けたことはないでしょうか?この事にはしっかりとした理由があるようです。
 その理由は血圧は一日の中でも変動し、食後や入浴後は高く寝ているときや早朝は低めという特徴があるからです。施設やデイサービスでの入浴の食後になるケースもあると思いますので、食後に計測して少し高めでしたら1時間後に計測してみて入浴の可否を判断するとよいでしょう。血圧は食後、入浴後1時間程度で落ち着くようですので。

入浴による血圧変化

 単に高血圧のみが入浴介助のリスクではありません。入浴することによる急激な血圧の変化も危険なのです。入浴による気温の変化(着脱等)は血管の収縮を招き、高い湯温による入浴は交感神経を刺激し血圧を上昇させます。そのことが脳出血や失神を引き起こすのです。
 また血圧のみでなく長時間の入浴は血栓を生じさせ脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。そのため入浴時間は10分以内。湯温は交感神経を刺激しないよう40度以下、脱衣所と浴室の温度差を少なくすることが好ましいです。

どれくらいなら入浴してもよいの?

 それでは本題のどれくらいなら入浴してもよいのでしょうか?
結論から申しますとどれくらいなら入浴してもよいという基準はありません。医師の指示を従うのが一番です。しかしそれでは答えになっていませんね(笑)
 施設によっては160以上は入浴中止、180以上は入浴中止とあるようですが、個人によりどれくらいで入浴してもよいかの基準はかなり異なるようです。大事なのは普段の血圧がどれくらいあるかを把握することです。通常と異なる血圧でしたら入浴の可否を判断する必要があるでしょう。

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